LIBRARY

わたしたちの視点

*

IDJJJ3 Creators! SUBMARINE × Jun Takahashi 作品紹介

SUBMARINE
クリエイティブ集団
2013年、東京で設立。深海ダンスミュージックパーティーSUBMARINEを開始。開催場所はクラブだけに留まらず、レストラン、ビーチ、レセプション会場、フリーマーケット、商業施設など、さまざまな空間で不定期に開催中。2014年、SUBMARINE RECORDSを設立。mixcloudでmix音源を配信。2017年、乗組員の為に制作した制服が話題となり、パーティー会場などで販売。新宿ルミネエストにあるセレクトショップdestination TokyoでPOP UP STOREを開催。
現在は西麻布にあるdesertic flagship storeで取り扱い中。2018年、イラストレーターJUN TAKAHASHIとのコラボレーションを開始。
Webサイト:http://submarine-records.com/

タイラータケアキ
SUBMARINE艦長
2006年、文化服装学院卒業後、ブランドdeserticを設立。B-BOYの格好をした仲間はいないけれどHIP HOPが好き。クラブに通う程ではないけれどHOUSEも好き。deserticの傍ら、どこのジャンルとも仲良くなれないまま、DJを20年近く続けていた。そうやって過ごす中、ある時、『disco SUBMARINE』というテーマで60分強のDJ MIXを作った。ストーリーはビーチから始まり、段々と海の中へ。やがて深海に辿り着き、青く光るネオンに近づいていくと、そこは『disco SUBMARINE』。沈没した古い潜水艦の中にある『クラブ』。艦内に入るとドレスアップした男女が青いカクテルを片手に 遅いテンポのビートに合わせて身体を揺らしている。やがて、このストーリーは『SUBMARINE』というリアルなパーティーに深化。そこで奏でられる音楽や活動が『SUBMARINE』的であるかどうかは100BPM前後のビートであるかどうか。そしてそれに『心地良い違和感』を感じられるかどうか。微弱なソナーではあるが発信し続けた結果、そのようなセンスに共鳴するクリエイターが集まり、現在は6名の乗組員で構成されるクリエイティブ集団に深化。
"SLOW BEAT" "FAST SENSE" を合い言葉に、神秘的な深海世界を旅するかのように活動しています。

Jun Takahashi / 高橋 潤(たかはし じゅん)
イラストレーター
1969年札幌市生まれ。コンテンツ制作会社を経て2014年からフリーランスのイラストレーターとして活動を開始。コミックイラストレーションと色面構成画の二刀流。雑誌や書籍を中心に広告のイラストも手がける。第14回TIS公募入選、HBファイルコンペ vol.27 特別賞受賞。TIS(東京イラストレーターズソサエティ)会員。
Webサイト:http://juntakahashi.jp/

— 今回制作した作品のコンセプトを教えていただけますか?
SUBMARINE:Tシャツとキーホールダー。お土産、ミュージアムショップと言えば、この2つ、
という位に親しみのあるアイテムです。
そしてTシャツはワンサイズのみで、色も白のみです。
JUNさんの絵にフォーカスしたかったので型は1つに絞りました。
着丈短め身幅たっぷり、今のトレンドのシルエットですが
老若男女が着れるユニバーサルで普遍的な形だと思います。
今回のJUNさんのダイナミックな作品を、あえて極端に縮小して
アクリルにプリントしました。
まるで素敵な切手を付けたTシャツのようで、作品の良さが濃縮された感じです。
普通のプリントTシャツでは得られない、心地良い違和感を表現できたと思います。
高橋:色面構成による夏をテーマにした3連作です。
モチーフを通して表現したのは、その場の気分や空気感。
海岸のワンシーンを切り取った風景画『熱波』では灼けつくような太陽の光と潮の香りを。
男性のポートレートイラスト『In the Pool』ではプールから上がったときの不思議な違和感を。
空に土星が浮かぶ『ASTRO BEACH』ではエキゾティックかつスペイシーな架空の空間を。
それぞれテーマにふさわしい紙以外の媒体と、UVインクジェットプリントの技術を駆使しています。

— UVインクジェットの魅力はどんなところでしたか?
高橋:わたしのイラストレーションはデジタルで制作しています。データの受け渡しや作品の発表、コンペティションのエントリーまでネット上で済んでしまうので、昔と比べるとかなり、印刷というプロセスと疎遠になってきているな、という実感が物凄くあります。それでも何かの機会でいわゆる一般のオンデマンド印刷など発注することがあるのですが、ちょっと物足りなさを感じています。UVインクジェットプリントは、実態のないデータを「モノ化」する方法として素晴らしい技術だと思います。わざわざモノ化するだけの価値があるといいましょうか…。特に厚盛りできるのと、クリアインクが魅力的ですね。それに何と言っても、インクがこってりと乗ってる感が好きです。今後は、イラストレーターとUVインクジェットプリントの協力が益々増えてくるんじゃないでしょうか。

一覧へ戻る