LIBRARY

わたしたちの視点

*

[PIM]小柳祐介「あまりっこ動物」

小柳祐介(こやなぎ ゆうすけ)
アートディレクター
1982年、東京生まれ。東京藝術大学大学院デザイン専攻修了。Dentsu lab Tokyo所属。企業のブランディング、CI、グラフィック、パッケージなどのデザイン、プロジェクトの企画などを手掛ける。
Webサイト:https://www.koyanagi.work/

— 今回の作品のコンセプトを教えていただけますか?
小柳:印刷は、その過程でたくさんのゴミが出ます。
着目したのは、捨てられてしまう紙の端材にも、
他の部分と変わらない手触りや匂いがあるということ。
印刷の技術と人工知能を駆使して、ただの端材を、子どもたちが紙に
親しめるおもちゃ「あまりっこ動物」に生まれ変わらせました。
— UVインクジェットと紙の魅力はどんなところですか?
小柳:「エラーの幅が広い」ということです。
UVインクジェットは、インクが紙に載った瞬間に紫外線で硬化させる技術なので
様々なものに印刷できます。できる分、紙との相性でいろんなエラーが表れます。
例えば、紙によって、クリアインクがシミのように紙についてしまったり、色が予想以上に吸われて出なかったり、ぼやけてしまったり、グラデに予期せぬテクスチャーが入ったり。そのエラーが表現として無性に面白いんです。今回の動物たちにもそこから学んだ印刷をいくつかに施しています。
— 今回の作品で大変だった所はどこでしたか?
小柳:僕というよりは複雑なSVGデータを整えてくださったショウエイの高原さんではないかと思います。神業です。本当に感謝しかないです。
— 作品のMANIAな部分を教えていただけますか?
小柳:展示台に書いた動物の名前に全てをこめています。
— 今後、PAPER&INKJET MANIAとして、どのように活動をされていかれますか?
小柳:全く違う引き出しを持った3人が、その引き出しをひっくり返して見せ合う感じがたまらなく気持ちよかったです。
定期的に続けていきたいと思います。引き出しの中身を充実させとかねば!楽しみです。


ニューウエブロンカラー黒ツリー動物
加工紙目 J-3-1科


ファンタスひまわり手裏剣動物
鏡光沢目 H-1-1科


バージVRカードボード動物
クラフト目 K1科




様々な形の端材に印刷

一覧へ戻る