セレクトショップ LOVELESS 青山 の店内に併設のカフェ＆ブックショップとして昨年12月にオープンした
HADEN BOOKS：は、壁一面の本棚の中にカウンターがある、本好きにはたまらないコーヒースタンドです。
「こんな時だから家でゆっくり有意義な時間を過ごしたい！！」
HADEN BOOKS：の本棚の中から、おすすめの本と音楽を店長の林下英治さんとスタッフの志田彩佳さんに選書・選曲していただきました。
イラストと共に連載でお届けいたします。

『魔女のスープ　残るは食欲 2』阿川佐和子

小腹が空く、おやつ時の午後のこと。HADEN BOOKS：の本棚を整えているときに目に留まったタイトルがある。
『魔女のスープ　残るは食欲 2』

ああ懐かしい、と思った。というのも、似たタイトルの本を数年前に読んだことがあったのだ。手に取ってみるとやはり阿川佐和子さんの本で間違いない。

雑誌　クロワッサンの連載で、食に関するエッセイをまとめた『残るは食欲』という本がある。わたしにとって、阿川さんとの出会いの一冊にあたる。

今回紹介する本書は、連載のまとめ第二弾。阿川さんのエッセイは、お腹を鳴らしながら読むことになるので気をつけなければならない。

「突然、ジャガイモが食べたくなる。取り敢えず茹ででみる。調理法が定まらない。マッシュポテトもいいなあ。ポテトサラダ？でも、あつあつのジャガイモが食べたい」
食いしん坊丸出しな阿川さんの思考回路やテンポにひたすら親近感が湧く。空腹のときに焦ってしまう気持ちは、わたしも一緒なのだ。

「初めて作った料理がどんなにおいしく作れたとしても、二度目に同じものを作ると必ずといっていいほど失敗する『ローズマリーの失敗』」
よく料理をする人にとっては、体験済みの体験なのではないだろうか。

カバーや本文のユーモア溢れる絵は、荒井良二さん。好奇心旺盛な阿川さんの文章とのハーモニーが楽しい。

文・志田彩佳（ HADEN BOOKS：スタッフ ）

『魔女のスープ　残るは食欲 2』阿川佐和子
［古書］2010年・マガジンハウス
https://magazineworld.jp/books/paper/2183/

HADEN BOOKS： 本と珈琲、音楽のある時間
選書：志田彩佳（HADEN BOOKS：）
選曲：林下英治（HADEN BOOKS：）
イラスト：深井大延（Shoei）

HADEN BOOKS： ヘイデンブックス

セレクトショップ LOVELESS 青山 の店内に店舗を構えるコーヒースタンド＆ブックショップ。
壁一面の本棚の中にカウンターがあり、たくさんの本やCDが “キオスク” のように販売されています。
毎月入れ替わる “今月のおすすめ” シングルオリジン や
堀口珈琲を使用した、こだわりのハンドドリップやエスプレッソのコーヒーはもちろん、
女性やお子様連れのご家族にも嬉しい、無添加のアップルジュースや薬膳ジンジャーエール、自家製レモネードなどもオススメです。

弊社で製作をしたショップカードは、ドリンクや本をご購入の際にポイントが貯まるスタンプカード形式。
デザインから製作までを請け負ったメニューボードや奥内外での利用が可能な店頭サイン・看板なども現在進行中です。

HADEN BOOKS：LOVELESS青山
ヘイデンブックス ラブレス アオヤマ
〒107-0062 東京都港区南青山3-16-1 LOVELESS青山
TEL.050-8880-2920
open 11:00 – 19:00【 5月26日より営業を再開しております 】

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